今週の法語解説

12月1日

  倒された竹は芽も出る
  起きもする
  倒した雪は
  後かたもなし
      (小川仲造)


   明治36年全国的に麦の大凶作がありました。当時地主といえば、殿様のように威
  張っていたものです。地主の機嫌を損ねては生きてはいけない時代でした。
   しかし、農民の困窮を思うとき、仲造は自分の損得を忘れて、地主とかけ合い年貢
  の全免または軽減を承諾させました。
   “おごるものは久しからず”という、古今東西の真理をうたに託し、傲慢な地主に
  対する義憤と、小作人を鼓舞して詠ったものです。
               (『山陰 妙好人のことば』発行 山陰教区教務所)