仏事いろいろ

■子が生まれたらお寺へ参拝しよう――初参式  〔本願寺出版社「仏事のイロハ」より)

        
    赤ちゃんの誕生は、両親や家族にとって何ものにも代えがたい慶びの一つで
   しょう。人としてこの世に生を受けることは極めて得難いことであり、不思議
   としか言いようがありません。
    このかけがいのない“いのち”がすくすくと育ってくれるように、また人間
   に生まれた慶びをかみしめつつ人生を力強く歩んでくれるようにと、親なら誰
   もが願うところです。
    そうした我が子の人生の出発に当って、けっして崩れることのない依り所と
   なり、支えとなって下さる如来さまに参拝する式を「初参式」と言います。
    初参式は、子にとっての人生の始まりの仏縁ですが、同時に親にとっても、
   親として生きる出発点であり、子によって与えられた尊い仏縁です。
    世間では、子が生まれて一カ月ほど経つと“お宮参り”といって、神社へお
   参りする人が多いようですが、残念ながらお寺へお参りする人は限られている
   のが現状です。日ごろ「私は門徒です」と言っている方でも、なかなかお寺に
   参ってきて下さいません。これはどうしたことでしょうか。「死に関わる悲し
   み事がお寺で、お祝い事はお宮さん」という意識が、人々の心の奥深くまで浸
   透している現実に改めて驚かされます。結局、ご門徒一人ひとりが聞法に励み、
   如来さまの深いお慈悲の心に触れることによって自らの人生に目覚めて頂く以
   外にはないのでしょう。
    ともあれ、“死”が大きな仏縁となるのと同様に、“生”もまた尊い大きな
   仏縁となるのです。どうか初参式を人生にとっての大切な儀式だと心得て頂き
   ますように・・・
    なお、初参式は満一歳ぐらいまでの適当な時期にお手次ぎのお寺、あるいは
   本山、別院にお参りして下さい。その際、あらかじめお参りしようとするお寺
   に必ず連絡しておきましょう。中には、初参式を行う日取りが決まっているお
   寺もあります。詳しくはお手次ぎのお寺にお尋ねください。
   
   
   ◎平成24年の光山寺の初参式は5月20日(日)です。
   〔詳細は光山寺【22-1370】までお問い合わせください。〕